方針
私の日本語学習、教員トレーニング、日本で年齢も目的もさまざまな学習者と向き合ってきた経験から生まれた指導方針です。
キッズには毎週少しずつ育つ「楽しくて使える英語」を。
ティーン&大人には日常や仕事で役立つ「明快で自信のある英語」を。ご希望があれば、さらに磨きをかけます。
語彙 — 私の考えクリックで開閉
語彙はエンジンです。言葉があってこそ言語は動き、会話・読書・映画など“おもしろい領域”ほど多くの語彙が要ります。 日本では学校で語彙をしっかり学べますし、一定の年齢になればアプリや本、通学時間などで自分でも増やせます。 (私自身もこの方法で、ゼロに近い状態から字幕なしで本や映画を楽しめるまで語彙を伸ばしました。) だからレッスンでは「何語覚えたか」を数えず、実際に使うことを大切にします。
小学生(キッズ):文法・発音・表現を動かす燃料として、短く楽しい語彙インプット。
ティーン&大人:語の選び方・レジスター(場面に合う丁寧さ)・発音に重点。 新しく出会った語は希望者のみ持ち帰り用の復習メモにして、後のタスクで再登場させます。
文法 — 私の考えクリックで開閉
習うより慣れよ。 まずは“型”をゆるくつかみ、その場で使ってみます。ルールは必要なときに最小限。 話す・聞くを通じて直感を育てます。不規則な例は、あなたの文に現れたときに扱います。
小学生(キッズ):その日の語彙をターゲットの文型に当てはめるゲームやアクティビティ(マッドリブ風)で、自然な表現と意欲を引き出します。
ティーン&大人:意味が伝わらないときにだけ文法を直し、それ以外は正確さと流暢さのバランスを希望に合わせて調整。 短い例で理解を確かめ、慣れたら実場面に近いロールプレイへ。
発音 — 私の考えクリックで開閉
二つの目標、優先順位は異なります。
聞き取りやすさ(明瞭さ)はゆずれません。相手に一度で通じれば、やり取りはスムーズになります。
ネイティブらしさは選択であって必須ではありません。大人が完全到達するのは難しいですが、 第一印象が大切な場面では役立つことがあります。
私の基準:私はアメリカ英語のネイティブスピーカーです。モデルとして示しますが、 あなたの声やアイデンティティを消すためではありません。まず明瞭さを確保し、必要ならその先の磨きへ。
小学生(キッズ): 吸収しやすい時期なので、明瞭さを土台にリズムや音を高めにねらいます。
ティーン&大人: 実生活の効果が大きい明瞭さを優先。 ネイティブらしさの追求は、目標と負荷のバランスで一緒に決めます。
スピーキング — 私の考えクリックで開閉
日本では英語を話す機会が少ないため、レッスンでは話す時間と順番(ターン)をたっぷり確保します。 成功とは台本の暗唱ではなく、言いたいことを相手に伝えること。話す力は、説明を聞くより話すことで伸びます。
小学生(キッズ): シンプルで不完全でもOK。日本語で言いたいことがあれば英語に乗り換える体験を重ね、 子どもが話したくなる題材を選びます。
ティーン&大人: まずは頻度。毎回たくさん発話します。明瞭さを完璧さより優先し、磨きの度合いは目標に応じて。場面は家庭・学校・職場などの実生活に合わせます。
リスニング — 私の考えクリックで開閉
リスニングは最重要の一つですが、レッスン内だけでは伸ばしにくい技能でもあります。大量の時間が要り、 同じ話者に慣れるほど他の話者への転移は限定的です。一方で、質の高い音源は世の中にたくさんあります。 だから私はリスニングを独立ユニットにせず、レッスンのあらゆる活動に織り込み、自宅や移動中の自主リスニングも勧めます。
バイリンガル方針: 英語中心で行います。どうしても必要なときだけ日本語を使いますが、 基本はゆっくり・言い換え・確認で英語のまま解決し、英語での誤解対応力を育てます。
小学生(キッズ): レッスンは英語で。ジェスチャー・視覚・定型ルーティンで初心者でも日本語に戻らず追えるようにします。 先生の英語が聞き取れるようになると、自信が一気に高まります。
ティーン&大人: 基本は英語で、希望があれば日本語も使用可。ただし誤解はできるだけ英語のやり取りで解決し、 どの相手にも通じる確認・言い換え・修復の力を養います。